仮想通貨の市場拡大に伴って国内外の取引所も利用者獲への競争が激化し、広告強化や独自のサービスによる差別化がはかられているようです。
そんな中、国内取引所のひとつである「QUOINEX(コインエクスチェンジ)」はこの2018年、利用者に対してどのようなサービスを提供しようと考えているのか。
2017年末に実施された株式会社QUOINEのCEO柏森市によるライブ配信にて言及された内容を残してあったのでここで公開しておきます。
目次
QUOINEX(コインエクスチェンジ)とは

2016年3月に日本へ拠点を移し、世界3箇所を拠点にグローバル展開している世界最大級の仮想通貨取引所です。
仮想通貨の取引所のプラットフォームとなることを目指すプロダクト「LIQUID(リキッド)」を立ちあげるためにICOを実施したり、そのためのトークンセールで発行した通貨「QASH」を自社の取引所にて取り扱い開始したりと、2017年NO末は頻繁に話題になっていました。

柏森CEO

ブロックチェーンとデジタル通貨の破壊的イノベーションにインスパイアされ、2014年にマリオ氏とQUOINEを共同設立。日本、米国、インドおよび東南アジアにおける投資、事業経営、ITならびにベンチャーキャピタルにおいて22年を超える経験を有しています。
QUOINE設立前は、ソフトバンクグループのシニアバイスプレジデントとして、シンガポールテレコムおよびバーティグループと共にソフトバンクグループのアジア営業および投資のマネジメントに従事。また、パズル&ドラゴンズの制作会社であるガンホーのアジアCIOも務めました。
ソフトバンク以前は、運用資産総額が12億米ドルを超えるパロアルトに拠点があるベンチャーキャピタルファンド、グローブスパン・キャピタル・パートナーズのシニアディレクターを務めました。
東京大学法学士およびハーバード・ビジネス・スクール MBAを保有しています。
引用:株式会社QUOINE公式
QUOINEX(コインエクスチェンジ)2018年の施策
現状QUOINEX(コインエクスチェンジ)は、コインチェックやビットフライヤーなどの取引所とくらべると認知が低く、取引所としてのユーザビリティ(便利さや使いやすさ)も
まだ及ばないという声があります。
現状そうである理由を柏森CEOは以下の様に説明しました。
元々BtoBの企業でもあったため、これまでマーケティングを一切やってこなかった。
そこに裂くリソースを全てプラットフォームや基板構築に費やしてきた。
しかし、2018年にはマーケティングチームを作って組織的に動いていくことを考えている。
テレビCMや大型のプロモーショを実施していく。
また、今後仮想通貨事業に参入を検討している企業とはパートナーシップをとっていきたい。
すでに現在、某国が立ち上げ予定の取引やICOをサポートしており、これについては2018年内に正式な発表をする予定。
2017年内にパフォーマンスに関する不具合は改修済み。
ただし、QUOINEX(コインエクスチェンジ)においては大きなトラブル(盗難など)が発生していない。(オーダー数では他社を上回っている)
入出金の遅さなどはこのような問題起こらないためだが、当日内に処理するなど改善している。
LIQUID(リキッド)プラットフォーム構築の推進
ICOに参加した人に留まらず、取引所間に流動性WOもたらすプロダクト「LIQUID(リキッド)」の開発状況へ関心を寄せるユーザーは多いようです。
2018には計画がどの段階まで進む目処なのかという疑問について、下記のような解答がありました。
LIQUID(リキッド)の軸となるシステム「ワールドブック」を支える3つのテクノロジー、
- 「マッチングエンジン」毎秒100万件の取引を処理する
- 「SOR」単体の取引所内でオーダーがマッチしないときに外部の複数の取引所へ繋ぎこむシステム
- 「カレンシーコンバージョンエンジン」例えばBTC/JPYの買いオーダーとBTC/EUの売りオーダーと結びつける(FXコンバージョン)
は、実はすでに完成しており、自社の取引所へ実装されている。
あとは、現在のQUOINEX(コインエクスチェンジ)でも改善を急いでいる、利用者側の観点でのパフォーマンス向上が課題。
ただし、2018年の第一四半期にはベータ版をリリースできる見通し。
QASHは長期保有を推奨する
QASHトークンは保有しておくべきか。いくらぐらいにまで値上りすると思うか。など、かなり直球な質問に対しても解答しています。
分散化していながらもノードの管理がしやすく、ビットコインなどよりも実用性の高いものを2018年の中頃には公開したい。
相場価格についてはショートタームではわからないし、約束も出来ない。むしろ投機商品として位置付けてはいない。
しかし、5年後ぐらい先を考えるとグローバルトップ5に入ると思っている。
取引所への上場は条件次第
QASHトークンを多方の取引所へ上場させる予定はないのか、との質問に以下の様に解答しています。
しかし、不利な条件を提示されてまで無理に上場させるつもりはない。
むしろ、我々の取り組んでいるプロジェクトが完成した際の社会的インパクトを鑑みると、上場させておいたほうが取引所側へのメリットが大きいと考えている。
2018は「LIQUID」と「QASH」に期待
すでにシステムは完成しており、年内にはベータ版のリリースも予定している「LIQUID」や金融のインフラとなるポテンシャルを持つ「QASH」など、2018年には徐々に具体的となってくるQUOINE社の各プロダクトに期待が寄せられるところです。
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