2017年5月9日にコインチェック取引所でシステム障害のトラブルが発生し、一時的に口座へのログインできなくなった他、出金やコインの送金ができなくなりました。
現在は復旧され諸々の手続きは随時処理されている状態のようですが、今回のトラブルによって損失が発生している人も多いことと思われますので、今後またこのようなトラブルが発生した場合に被害を抑えるための対策をまとめておきたいと思います。
目次
コインチェック、システム障害の経緯
2017年5月9日の午前中、コインチェックのビットコインチャートで異常な価格が記録され、その後システムへログインができない状態になりました。
この状態は5時間ほどで解除されましたが、その後24時間ほど“出金ができない”“仮想通貨の送金ができない”などの2次被害が発生しています。
経緯について詳しくは下記の記事をご参照ください。
システム障害の発生に関するユーザーの反応
本件についてはNHKやYAHOOニュースでも取り上げられました。
以下はYAHOOニュースの記事についたコメントからの抜粋です。
第2のマウントゴックス事件再来!!
「取引所」を銀行並みの管理監督下にしない限り、
ビットコインなんか、怖くて使えん。
今は、「ハッカーに侵入され、全部盗まれました。ごめん。」で終わり。
信用できないね。
仮想通貨についてあまり詳しくない人々からは、仮想通貨そのものに対する不信のコメントが多く散見されました。
“仮想通貨”そのものと“取引所”の問題を同立に認識している人が多いことが原因と考えられます。
しかしその一方で、普段から仮想通貨の運用を行なっている人々は少し違った視点で今回の件を捉えているようです。
以下、本件についてのツイッター投稿です。
今回のコインチェックの障害報道がある意味宣伝になったみたいだね
新規の登録者が増えてる模様
— ハイブリット副業 輸入販売とビットコイン (@bitcoinlife01) 2017年5月10日
コインチェックの障害について少し調べてみた。
仮装通貨はなくてFX裁判の例だけど、誤レートを誤って表示した場合には錯誤無効の重過失の問題になって、業者側に「通常期待される注意を著しく欠いている状態にあったと認められるか」どうかがポイントになるみたいだね。— とわにゃん (@honnedeshoubu) 2017年5月9日
今日のコインチェックの障害はヤフーのTOPでニュースになっているね
復旧してからの値動きに注意しないと^^;;基本下がるのかな~
いずれにしても資金が戻るということだから
早く復旧して!。。。暇だから
— ハイブリット副業 輸入販売とビットコイン (@bitcoinlife01) 2017年5月9日
今回のコインチェック障害で、億利益が出たときの感覚を実体験できたw
これは貴重!知っているのといないので、握力やメンタルが大きく変わってくる!(ポジティブ)— ミヤッパ (@miyapparappa) 2017年5月9日
仮想通貨の信用性に対する不信感というよりは、取引が停止している間の仮想通貨の価格変動に対する不安コメントが大半でした。
コインチェックの対応
今回のトラブルついてコインチェックは以下の対応をとりました。
【障害発生のお詫びと対応につきまして】
該当時間に行われた取引等に関しましては、障害発生時間である本日5月9日午前11:25(日本時間)の状態へ戻す対応とさせていただきます。原因、復旧につきまして、現在ご報告の準備を進めております。https://t.co/f41QkzxlJP— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) May 9, 2017
正常ではない価格が表示されていた間の全ての取引をなかった事にして、トラブル発生前の状況に戻す
つまり、一時的なエラーで表示された価格での取引きを“全て無効”にするというものです。
ここで利益確定をした人にとってはぬか喜びとなってしまいました。
システム障害による被害
取引所にアクセスできない状態が続いたことで実際に被害を受けた人もいます。
ひとつ例をあげるとすれば、取引所が停止する直前まで価格が高騰しており停止中に下落したリップル(XRP)を所有していた人です。
価格が落ち始めたリップルを、損切りまたは利益確定したいと思ってもできずに、損失の発生または利益獲得の機会損失といった状況に陥った人がいること想定されています。
少なくとも今回のシステム障害に関して一番の問題は、予告なしに取引所が停止され取引を始め全て手続きができない状態に晒されたことです。
このような被害を防ぐには
今回の障害についてコインチェックからはまだ明確な原因の公表がありません。
問題がクリアになるまでは、今後も同様のトラブルが発生する可能性があること理解しあらかじめリスクヘッジの対策を行なっておくことが重要と思われます。
コインチェック以外にも取引所を持つ
当面は他の取引所を使用するのが無難かもしれません。
コインチェックは取り扱う仮想通貨も多く使いやすさはトップクラスなのですが、今回のようなトラブルの被害を未然に回避するには他の取引所に口座を作り、一旦そこにコインを移動させることが必要に思われます。
コインチェックのように多くの仮想通貨を扱う取引所は他にない為、通貨によって使用できる取引所が違ってきます。
●bitflyer(ビットフライヤー)
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)の取引所なら、おすすめはビットフライヤーです。
ビットフライヤーはコインチェックと並んで知名度も高く、国内最大級の取引所です。
スマホアプリからでも取引が可能な為初心者でも比較的扱いやすいところがメリットです。
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●Zaif(ザイフ)
ネム(XEM)の取引なら、おすすめはザイフです。
ザイフは国内では数少ないネムを取り扱う取引所です。
また、現状ザイフでしか取り扱いのない国産の仮想通貨モナーコイン(MONA)も最近高騰が話題になっているので口座開設しておくと便利です。
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●QUOINEX(コインエクスチェンジ)
数ヶ月で20倍以上に高騰しているリップル(XRP)の取引なら、QUOINEX(コインエクスチェンジ)がおすすめです。
板上での指値取引ができるため、希望価格でオーダーすることができます。
QUOINEX(コインエクスチェンジ)についての詳細が見たい方はこちらからどうぞ→QUOINEX(コインエクスチェンジ)公式サイト
主要な仮想通貨(アルトコイン)の取引については、以上の取引所の利用をおすすめします。
取引所の口座開設は無料で行えますので目的に合わせて複数を使いけるというのがベストかもしれません。
長期で保有する場合にはウォレットを利用する
今回はコインチェックは“ハッキングではない”と公言していますが、今後ハッキングは絶対にないと言い切れる訳ではありません。
取引所に保管した場合その取引所がハッキング被害を受ける可能性もありますので、購入した仮想通貨を長期的に保有していく場合はウォレットを使用することをおすすめします。
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