年始に暴騰したビットコインが10万円(1BTC)を切って暴落中です。
銀行や各サービスに義とコインが導入され、法改正も施行される2017年は、世間ではビットコイン元年と称されていますが、実施のところどうなっていくのでしょうか。
前線を走るビットコインを始め、リップルやその他の仮想通貨の今後の動向を、2016年のチャートを振り返って考察してみたいと思います。
Bitcoin(ビットコイン)のチャート
ブロックチェーン技術が開発されたことに始まり、元祖仮想通貨とも言われるビットコイン。
現時点でも、世の中の大半は”仮想通貨といえばビットコイン”といった認識となっており、取引額も、他の仮想通貨と大きく差をつけています。
●2016年1月14日〜2017年1月13日のチャート
1年前にあたる2016年1月は約50,000円(1BTC)からスタートしており、そこから穏やかに上昇を続けます。
7月〜8月にかけて1時的に-13%ほどの下落が発生していますが、これは、ビットコイン・ドル取引所最大手のBitfinex(ビットフィネックス; 香港)がハッキングを受け、119,756BTC(6347万ドル)が盗難被害にあった事が原因ではとされています。
9月を起点に上昇は角度をあげていき、10月以降の高騰は月平均で+20%を超えてます。
さらに年末にはそのまま10万円(1BTC)を上回り、そして年始には15万円(1BTC)を記録しました。
しかし高騰はここでストップし急落します。
現在(1月13日)では9万円(1BTC)ほどに落ち込みました。
ジェットコースターのような暴騰暴落に影響を与えた大きな要素の一つとして囁かれるのは中国の動向です。
【上海=張勇祥】中国人民銀行(中央銀行)は11日、ビットコインの大手取引所の検査に着手したと発表した。外貨管理やマネーロンダリングなどで違法行為がないかを重点的に調べる。取引の規制強化につながるとの見方から、ビットコインの人民元建て価格が一時6000元を割り込むなど急落した。
中国では2015年の元切り下げ以降、ビットコインの取引増加に拍車がかかった。投機的な売買に加え、資産を海外に移転する動きも拡大しているもよう。16年は世界のビットコイン取引のうち約9割を中国が占めた。
中国の通貨当局は資本の流出につながりかねない取引に警戒を強めている。企業の海外送金、M&A(合併・買収)などへの規制を強化しているほか、個人の外貨両替に対しても1月から申請書の提出を義務づけた。
日経新聞
Ripple(リップル)のチャート
では、ビットコインにいで需要を高めているリップルはどうでしょうか。
リップルというのは、アメリカの「Ripple Inc」という会社によって開発が進められている、金融商品の決済・送金システムです。
googleから出資を受けた唯一の仮想通貨であることや、各国の銀行で決済システムとしての導入が話題となっています。
●2016年1月14日〜2017年1月13日のチャート
リップルは、2016年は0.6円(1XRP)からスタートしています。
3月には一時的な急騰を記録し、1円(1XRP)代まで上昇しましたが、その1ヶ月後には当初の0.6円(1XRP)まで戻り、そのままほぼ安定して推移します。
動き出したのは9月中旬。以降2ヶ月間で、0.6円(1XRP)から0.85円(1XRP)まで上昇し、月間平均で約40%ほどの値上げとなりました。
そこからは再度下落をたどっていますが、その変動率は比較的安定しており、現在の0.74円(1XRP)に近い価格を維持し続けています。
Ethereum(イーサリアム)のチャート
イーサリアムは2015年7月にリリースされたばかりの比較的新しい仮想通貨ですが、無数にある仮想通貨全体の約10%近くの時価総額を占めています。
●2016年1月14日〜2017年1月13日のチャート
140円(1ETH)から始まったイーサリアムはその僅か2ヶ月後には、その10倍の1,400円(1ETH)へと急騰します。
その後は年間を通して高騰、下落することはなく900円〜1400円ほどの間で推移している状態です。
6月に一度暴落していますが、これについてはイーサリアムをベースにした自立分散型投資ファンド「The DAO」がハッカーからの攻撃に合い、資金の約3分の1にあたる5300万ドル(約52億円)が流出した為だと言われています。
Factom(ファクトム)のチャート
ファクトムも、リップルやイーサリアムと同様に、ビットコインで使用されている技術を応用した技術・プロジェクトで、ビットコイン2.0に位置付けられている仮想通貨です。
ビットコインの欠点が改善された形になっており、社積や証券としても使える可能性があると言う特徴で注目されています。
●2016年1月14日〜2017年1月13日のチャート
最後に、132円(1FCT)で2016年をスタートしたファクトム。
3月頃と9月頃に一時的な急騰、下落を起こしていますが、通年で見ると現在の330円ほど(1FCT)に至るまでは、比較的穏やかに右肩上がりのチャートとなっています。
2017年の仮想通貨事情は?
2016年の各仮想通貨の動きを見てみると、急騰、下落に大きく影響しているのは、取引所のハッキングによる被害と中国国内での動向のようです。
これから仮想通貨への投資を検討している方は、特にその仮想通貨の取引所の脆弱性に関する情報や、中国の仮想通貨取引に関する規制の情報を追っていくと良いかもれません。
●リップルが指値で取引できる取引所はQUOINEX(コインエクスチェンジ)
●ビットコインやいろんなトークンを取引できる取引所はZaif(ザイフ)
コメントを残す